郵便番号API比較:無料のzipcloudから法人契約まで
郵便番号から住所を返す4つのAPIを料金・利用条件で比較。日本郵便・zipcloud・HeartRails・NAVITIME、出典と確認日つき。
結論から
郵便番号から住所を引くだけなら機能差はほとんどありません。実際の選択を左右するのは「導入のハードル」と「利用条件」です。 この2つの軸で4つを並べると、次のようになります。
登録もキーもなしで、今すぐ動かしたい
zipcloud。認証の記載がなく、そのまま fetch で呼び出せます。ただし、規約ではアクセス制限を設ける場合があるとされ、損害については全面的に免責されています。
一次情報であることが要件
日本郵便の郵便番号・デジタルアドレスAPI。無料ですが、ゆうID・組織登録・OAuth 2.0 の実装が前提で、第三者提供は原則禁止です。
郵便番号検索と座標取得を1つで済ませたい
HeartRails Geo API。商用・非商用とも無料と記載されていますが、国土交通省データの出典表記が必須です。
法人契約とサポートが要る
NAVITIME API 住所検索。料金・レート制限とも非公開で個別見積、かつ利用規約でキャッシュ保存が原則禁止されています。
比較表
NAVITIMEだけは契約が前提の商用APIで、ほかの3つとは検討の段階が異なります。同じ表に並べていますが、この違いに注意してください。
表は左右にスクロールできます
| API | 料金 | 認証 | 商用利用 | 出典表記 | レート制限 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本郵便 郵便番号・デジタルアドレスAPI郵便番号検索 | 公式サイトに「ご利用は無料です」と記載されています。有料プランについての記載は確認できませんでした。 | 認証方式は OAuth 2.0 / OpenID Connect です。通信には HTTPS(TLS 1.2 以上)が必要と記載されています。 | 条件付き | 要確認 | 「一定時間内のリクエスト数に制限(レートリミット)を設けています」と記載。具体的な数値は公開されていません。詳細を見る
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| zipcloud 郵便番号検索API郵便番号検索 | 公式ドキュメントに料金の記載はなく、無償で公開されています。有料プランの有無は要確認です。 | 公式ドキュメントに認証に関する記載はなく、APIキーなしでリクエストできます。 | 条件付き | 要確認 | 利用規約に「一定の制約(たとえば本APIへのアクセス回数、アクセス時間の制限など)を設けることがあります」と記載されています。具体的な数値は公開されていません。詳細を見る
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| HeartRails Geo API郵便番号検索・ジオコーディング・リバースジオコーディング | 商用・非商用ともに無料と記載されています。大規模サイトについては、有料プランの検討が案内されています。 | 公式ドキュメントに認証に関する記載はありません。 | 可 | 必要 | 公式ドキュメントに記載はありません(要確認)。詳細を見る
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| NAVITIME API 住所検索郵便番号検索・ジオコーディング・リバースジオコーディング | 直接契約では「初期導入費用および月間の利用アクセスごとの料金テーブル」が顧客ごとに個別設定され、金額は公開されていません。APIマーケットプレイス経由(RapidAPI / SBI API Hub)ではプラン制で、アクセス数の上限が設定されています。 | 認証にはクライアントID(CID)と電子署名を使用します。契約形態(直接契約 / RapidAPI / SBI API Hub)によって条件が異なると記載されています。 | 条件付き | 要確認 | 具体的な数値は公開されていません。「具体的なリクエスト数については、営業担当までお問い合わせください。」と記載されています。上限超過によってサービスに影響が出た場合は、利用状況の見直しを依頼することがあるとされています。詳細を見る
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それぞれの違いを詳しく
日本郵便 郵便番号・デジタルアドレスAPI
日本郵便が公式に提供しているAPIです。公式サイトには「ご利用は無料です」と記載されています。
導入時に押さえておくべき点は次の3つです。
- 利用開始までの手順が多い。 ゆうIDの登録 → 「郵便番号・デジタルアドレス for Biz」への組織登録 → 規約への同意とAPI利用登録、という流れになります。
- 認証方式は OAuth 2.0 / OpenID Connect。 APIキーを1つ設定すれば済む、という実装ではありません。通信には HTTPS(TLS 1.2 以上)が必要と記載されています。
- 第三者への提供は原則禁止。 「本APIの第三者企業への提供は利用規約で禁じられています」と明記されています。APIを組み込んだシステムを他社へ提供する場合は、登録時に特約への同意が必要です。
レートリミットは「一定時間内のリクエスト数に制限(レートリミット)を設けています」とだけ記載され、具体的な数値は公開されていません。容量設計を数値で詰めたい場合は、事前に問い合わせが必要です。
zipcloud 郵便番号検索API
登録もAPIキーも不要で、7桁の郵便番号を渡すと住所(漢字・カナ)が返ります。データは日本郵便の公開データを加工したもので、ドキュメントには2026年6月30日更新分と記載されています。
注意すべきなのは利用規約です。
- 本APIの機能提供そのものを目的としたサイトでの利用は禁止されています(「本APIにより提供される機能のみを提供することを目的とした対象サイトにおいて本APIを利用すること」が禁止事項)。郵便番号検索サイトを作る用途は避けてください。
- アクセス回数・アクセス時間の制限が課される場合があると規約に記載されています。数値は非公開です。
- 一切の損害について免責されています。業務システムの必須経路に組み込む場合は、この点をリスクとして見積もる必要があります。
- 規約には「常に最新の本ウェブサイト内の情報を…表示すること」という条項があります。長期キャッシュを前提とした設計は、この条項との整合性を確認してください。
HeartRails Geo API
郵便番号検索に加えて、緯度経度からの住所検索、キーワードからのサジェスト、最寄り駅取得などをまとめて提供しています。レスポンス形式は XML / JSON / JSONP に対応しています。
- 商用・非商用ともに無料と記載されています。ただし大規模サイトについては有料プランの検討が案内されています。
- 出典表記が必須です。「出典:「位置参照情報ダウンロードサービス」(国土交通省)を加工して作成」というクレジットを表示する必要があります。フッターやヘルプに表記できるかを、実装前に確認してください。
NAVITIME API 住所検索
上の3つとは前提が違い、契約が必要な商用APIです。キーワードから住所を検索し、緯度経度・郵便番号・階層化された住所要素を返します。ふりがなでの検索や、日本語以外(英語・韓国語・中国語・タイ語)での出力にも対応します。
設計判断に効く点が3つあります。
- キャッシュ保存が原則禁止です。 利用規約に「本申込書に定めたデータを本申込書に定めた用途のために保存する場合を除き、…データ…をキャッシュ等に保存してはならない」と明記されています。取得した住所をDBに持って呼び出し回数を減らす、という一般的な設計が取れません。
- 料金もレート制限も非公開です。 直接契約は「初期導入費用および月間の利用アクセスごとの料金テーブル」で個別設定、リクエスト数も「営業担当までお問い合わせください」とされています。他の3つのように、事前に数値で比較することはできません。
- 無料で試す方法もあります。 90日間の無料お試しのほか、RapidAPI の BASIC プランと SBI API Hub の Trial プランが無料で、いずれもアクセス数の上限は500と記載されています。
認証はクライアントID(CID)と電子署名で、契約形態によって条件が変わります。
用途別の選び方
会員登録フォームの郵便番号自動入力(個人開発・プロトタイプ) zipcloud が最短です。APIキーの発行も組織登録も不要で、そのままフロントエンドから叩けます。本番運用に移す段階で、規約の制限とレートリミット非公開のリスクを再評価してください。
業務システムで、一次情報であることが要件 日本郵便のAPIを選びます。導入コストは高くなりますが、データの出所が明確です。第三者提供の制限があるため、自社サービスに組み込む形が前提になります。
地図表示も同時にやりたい HeartRails Geo API なら郵便番号検索と座標取得を同じAPIでまかなえます。出典表記の要件を満たせることが前提です。
法人として契約し、サポートを受けたい NAVITIME API が該当します。ただし、キャッシュ保存が原則禁止である点は、見積もりの前提に大きく影響します。「結果をDBに保存すれば呼び出し回数を減らせる」という一般的なコスト削減策が使えないため、想定アクセス数に応じた費用を見込む必要があります。契約前に、この条件で運用が成り立つかを確認してください。
住所の実在性まで検証したい ここで挙げた4つはいずれも「郵便番号や文字列から住所を引く」APIであり、入力された住所が実在するかを判定するものではありません。住所検証が目的なら、住所検証・住所正規化・ジオコーディングの違いを先に確認してください。
ほかの用途で選ぶ
郵便番号から住所を引く以外の目的なら、対応するAPIの種類が変わります。
- 住所から緯度経度を求めたい → ジオコーディングAPI比較
- 入力された住所が実在するかを判定したい → 住所検証API比較
- そもそもどれが自分の課題に当たるのか分からない → 住所検証・住所正規化・ジオコーディングの違い
料金・条件の確認について
このページに記載した料金・制限・利用条件は、上部に表示している確認日時点で各社の公式ドキュメントを確認した内容です。API の仕様や規約は変わります。実装前に必ず各社の公式ページで最新の内容を確認してください。
誤りを見つけた場合はお問い合わせからご連絡ください。
出典
- 郵便番号・デジタルアドレスAPI 公式サイト(新しいタブで開く)確認日 2026-07-29
- zipcloud 郵便番号検索API ドキュメント(新しいタブで開く)確認日 2026-07-29
- HeartRails Geo API 公式ドキュメント(新しいタブで開く)確認日 2026-07-29
- NAVITIME API 住所検索 仕様書(新しいタブで開く)確認日 2026-07-29
- NAVITIME API 利用規約(キャッシュ保存の禁止)(新しいタブで開く)確認日 2026-07-29
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